無農薬黒ゴマ油、なたね油の鹿北製油

明治時代の製造法で作るこだわりの食用油

 鹿北製油では、明治時代に使っていた旧式の製油機である玉しぼり機を復活させ、原料のごまや菜種なども農薬・化学肥料不使用の物を主に使い、明治時代から昭和初期にかけて行われていた「石臼式玉じめ法」による食用油の製造を行っております。
 機械化されたものに比べて半分程度の量の油しか取れずコスト高になりますが、微量ミネラルを豊富に含んだ食用油は健康に良く、香りも強く美味しいのです。
決して効率的ではない、伝統の製法から本物の味を生みだします。

探し続けた明治時代に使われた玉搾り機

 鹿北製油の二代目、和田久輝さんが本物を作りたいと明治時代に使われていた玉搾り機を半年間をかけて探し続けました。
 たまたま、鹿児島県内の農家で使われずに放置されていた約130年前に製造された玉搾り機4基を発見し、譲り受けました。
 鹿北製油では明治時代に製造された玉搾り機を今でも大切に使用しています。

鹿北製油が採用する石臼式玉締め法とは

 「石臼式玉締め法」とは頑丈な石臼にまき火で炒ったごまや菜種を入れ、その上から球状の石で圧力を加えてじんわりと油を搾りとる方法です。
 この「石臼式玉締め法」では原料に含まれている油分の2〜3割しか搾ることができないのですが、そのかわり圧力が弱いために原料が高温にならず、本来の風味や甘味が損なわれずにすみます。
 こうして搾り出された貴重な油の上澄みだけを和紙でろ過して不純物を取り除き仕上げていきます。時間も手間もかかり一見非効率に見えますが、良質な油を作り出す方法としては最適な製油法といえます。

昔ながらの圧搾法を守り続ける鹿北製油

 和田久輝さんが父親の経営していた鹿北製油に入社した頃は、大手の製油メーカーが抽出法を使って大量に油を作り、安値で食用油の販売を始めた時期でした。
 和田さんは両親と相談して、量より質で勝負することを決め、昔ながらの圧搾法で油を作り続けることを決意しました。
 鹿北製油の圧搾法は「石臼式玉締め法」とよばれる製法で、まき火で焙煎し、石臼で絞り、手漉き和紙でろ過をする明治時代より伝わる伝統的な製法で、抽出法で使われるような化学薬品は一切使われません。
 この製法で作られた油はただ安心というだけではなく、油が持つ本来の栄養素と香りを含む本物の生きた食用油です。

本物を追求しために生き残った鹿北製油

 大手の製油メーカーが安値で食用油を販売し始めた影響もあって、鹿児島県だけでも300件ほどあった製油所が今では鹿北製油を含めわずか数件しか残ってないそうです。
 ほとんどの製油メーカーが価格競争から安く油が作れる抽出法を採用するようになったが、あえて手作りの本物の食用油にこだわってきた事で鹿北製油は生き残れたのだと和田久輝さんは言います。

原料にこだわり自然農法の普及に努める

 地元の農家と契約して食用油の原料となるごまや菜種などを農薬を使用しない自然農法で栽培しています。契約農家は鹿児島県内を中心に350戸以上あります。
 このようにして無農薬の原材料の確保に努めると同時に、農業の育成や自然農法の普及にも力を入れています。鹿北製油は原料から製造まで一貫した本物の油を追及しています。

鹿北製油が製造する5大食用油とは

 鹿北製油は古代から食用とされてきた「菜種油」「ごま油」「椿油」「えごま油」「かやの実油」の五大食用油を、昔ながらの圧搾法でこれ以上ないという品質で復活しました。

五大食用油
・菜種油
 風味豊かな香気と薄萌黄色の発色が特徴です。なたね油には善玉コレステロールを低下させずに、悪玉コレステロールを低下させる効果があるオレイン酸を多く含みます。ごま油に加えて揚げ物に使うと色合いがよくなります。お菓子作りには香りの少ないなたね菜種サラダ油がおすすめです。
・ごま油
 ごまの種子を焙煎してから搾るごま油は香ばしい風味が特長です。リグナンと呼ばれる天然の酸化防止成分を含み、酸化しにくい油の一つです。昔から美容と健康の素といわれています。中華料理や韓国料理、天ぷらなどの香りを楽しむ料理にはかかせません。
・えごま油
 エゴマはシソ科の一年草。α-リノレン酸が多く含まれ、動脈硬化を予防したり、アレルギー症状を予防や緩和するなどの効果があるといわれています。エゴマの種子には約45%の油を含まで、その油の約60%がDHAの素となるα−リノレン酸です。
・椿油
 淡黄色の透明な液油です。オレイン酸含有量が高くリノール酸含有量が低い為、酸化安定性に優れた不乾性油です。人間の皮脂構成の約40%はオレイン酸で構成されており、オレイン酸含有量の高い椿油は皮膚への浸透率も高く、肌の乾燥を予防し、潤いを与えます。日本古来より毛髪、スキンケア用、また、食用油として親しまれてきました。
・かやの実油
 高さは25mにまでなるイチイ科の常緑喬木の果実です。古くからかやの実油は灯明、食用にも使用されてきました。現在では生産量が少なく、ほとんど一般には出回っていません。

工場の目の前に広がる直営のごま畑

 平成18年10月鹿北製油は二代目の和田久輝さんによりに鹿児島県菱刈町から湧水町に工場を移転しました。
 工場の目の前には直営のごま畑が広がり、日々その生育を見守ることができます。
 また、霧島連山の四季を感じることのできる夢のような工場です。







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